2003年12月号
”歯を食いしばる”は万病のもと?~肩こり・頭痛・耳鳴り~
食いしばるとどうなる?
不況・リストラ・就職難etc…。
歯を食いしばって頑張っている人は気をつけてください!歯を食いしばると、頭痛・肩こり・耳鳴りなどが起こることがあるのです。こんな人の中には、原因不明のまま病院を転々としてストレスが重なり、さらに症状が悪化する・・・という悪循環に陥っていることもあります。「もしや癌では・・・?」と思ってみたら実は「かみしめ・呑気症候群(頭頚部心身症のひとつ)」という例もあります。
これは、過剰なストレスから無意識のうちに「歯をかみしめる」回数が多くなって咬筋・側頭筋など顔のさまざまな筋肉が緊張し、頭痛・肩こり・耳鳴り・目の奥の痛みなどにつながる病気です。
こうしたら治った
上記の症状の方も、噛みしめないように気をつけていたら1ヶ月もしないうちに症状が消えていたそうです。こじれたケースの方でも、顎の筋肉を休ませる”リラックス法”を体得したり、薄いマウスピースを歯に被せて、噛みしめると気付くようにして癖を直したりすれば、症状は大きく改善しました。痛くて口が開けられないなどの症状がある「顎関節症」についても、心の状態が関与しているケースは少なくありません。
こういう症状では、心・口・耳・鼻・目など総合的に診断しないと発見が難しいことになりますが、歯科医療従事者としては、まず患者さんに気持ちよく歯の治療を受けていただき、たとえ一時でも「心のケア」のお手伝いができれば・・・と考えております。どうぞお気軽にご来院くださいね!