2004年4月号

口唇ヘルペスとは?(その症状・治療)~早めの治療と予防を~

口唇ヘルペスの治療

エタノール、抗ウィルス薬(ゾビラックス)、内服薬(バルトレックス)

口唇ヘルペスの治療は、歯科または皮膚科で薬を処方してもらうのがベストです。市販のステロイド軟膏で、自己流の治療をすることはおすすめできません。「何だか出てきそうだ・・・」という予感がした時点で薬を使えば、発症はほとんど抑えられます。発症したばかりの段階でも、服用すればすぐに治ります。ですから、早めに歯科・皮膚科を受診してください。 また治療に関しては、できるだけ早期の段階で患部に抗ウイルス薬を塗布することが有効です。

江上歯科では、エタノールにて患部の殺菌・消毒・皮脂の汚れを落としてから、
抗ウイルス薬(クリーム・軟膏など)を塗布いたします。
なお、症状が続く場合は、内服薬もお出ししています。

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江上歯科ではこれらの薬を使って治療します
江上歯科ではこれらの薬を使って治療します。
治療風景
治療風景です。

口唇ヘルペスって何?

口唇ヘルペスとは

風邪ぎみだったり疲れがたまっているときに、唇の端が腫れぼったいような感じがする・・・と思ったら、次の日には赤く腫れて水ぶくれがいくつかできている!ピリピリしてうっとうしいけれど、1週間ぐらいで治った!!~こんな症状をくり返すのが口唇ヘルペスです。
俗に「熱のはな」と呼ばれ、毎月できてしまう人・たまに起こる人まで、再発の間隔は人それぞれです。
一般には「単純ヘルペス」や「帯状ヘルペス」と呼ばれ、いずれもウイルスが原因で起こります。

口唇ヘルペスの特徴

口唇ヘルペスの特徴

口唇ヘルペス(単純ヘルペスウイルス)には1型と2型の2タイプあり、1型は唇・顔面などの上半身、2型は性器を中心とする下半身に主に発症いたします(今回は1型についてお話します)。
単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、昔は多くの場合子供のころに1型に感染して抗体をもっていたのですが、”不顕性感染”といって子供のときは95%くらいが感染しても表に出てきません。しばらく体内に潜伏していたウイルスが、大人になって体調を崩すなどなんらかのきっかけで出てくることが多いそうです。

つまり、今までヘルペスになったことがない人もずっと発症せずにすんでいただけかもしれません。ですから、常に発症の可能性はあるということです。特に20~30代のころによく症状がでるそうです。
ちなみに、はしかや風疹のようにウイルスでおきる病気は、一度かかれば体内に抗体ができ2度はかからないのが普通ですが、単純ヘルペスウイルスは何度でも再発します。ウイルスの潜伏場所が口の周りにある神経細胞の中であるということで、それが皮膚や粘膜に口唇ヘルペスという症状になって現れるということです。

口唇ヘルペスの原因

口唇ヘルペスウイルスウイルスが潜伏感染をしていた場合に、強い日差し・疲労・ストレス・外傷・胃腸障害・老化などにより発症いたします。
また、一度感染すると神経細胞に住みつき再発を繰り返すことが多いです。

口唇ヘルぺスの主な症状

口唇ヘルぺスの主な症状

口の周囲に水泡・びらん等の症状を発します。初めは「ピリピリ感」があり、数日後に赤く腫れた上に水泡ができます。1週間ほどで徐々に消失していくのですが、数ヶ月後にまた再発の可能性が高くなります。

口唇ヘルペスの予防

また、口唇ヘルペスは「紫外線による刺激」や「ストレス」も発症の誘因になっています。
規則正しい生活をしてストレスをためない・紫外線をあびすぎない、といったことで予防が可能です。早寝・早起きを心がけてから、発症がなくなった・・・という例が多いそうです。
つまり口唇ヘルペスを防ぐには、ウイルスが表にでてくる条件を自己管理でできるだけ減らせばよいわけです。何度も再発していた人も、ふだんの注意と早めの治療で、わずらわしい思いとサヨナラしてください!

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