2007年2月号

おしゃぶり 使い過ぎに注意

おしゃぶり

「2歳半には卒業を」
おしゃぶりを長時間・長期使ったことで歯並びが悪くなったという訴訟も現実に起きています。
おしゃぶりは子育てグッズとして普及している道具だけに、使いすぎには注意が必要ですが、禁止すれば親にも子にもストレスになります。親の都合や判断だけで使わずに、色々な人の意見を聞きながら上手に使ってほしいものです。
おしゃぶりを巡り、小児歯科医や小児科医らで作る保険検討委員会が、1歳を過ぎたら常用しないようにし、遅くとも乳歯が生えそろう2歳半までにやめましょう。」とする見解を公表しています。

長時間・長期間使うと・・・

  • 歯のかみ合わせが悪くなる
  • 親の言葉かけや本人が言葉を発する機会が減る
歯の構造

などの理由を挙げています。
静かにさせたいのか、眠る時に使いたいのか、使う頻度や時間によって歯への影響も異なってきます。
授乳期から離乳食期にかけては、「吸う」から「噛む」に移行させ、上手な噛み分けを覚えるために口唇や舌、 歯根膜※への刺激が必要です。おしゃぶりを使うとすぐに歯並びが悪くなるわけではないので、日頃から定期的に歯科で歯と口の チェックを受けると良いでしょう。