2012年12月号
口腔癌を早期発見
超高齢化社会が進んでいる昨今、高齢者の「口腔癌」が増加傾向にあります。
口腔癌は舌や歯肉、頬の内側などにできる癌で、痛みなどの自覚症状が乏しく、発見が遅れるケースも少なくない癌です。
部位別では、舌が最も多く、次いで歯肉となっています。
以前は「喫煙」「飲酒」などが口腔癌の主な要因として考えられていましたが、最近は飲酒や喫煙の習慣がない高齢の女性患者も増えてきたことから、加齢の影響も考えられるようになっています。
厚生労働省 人口動態統計より
進行癌の場合、生存率が大きく低下し、治療後も食事や会話といった日常生活に支障をきたす可能性が高くなります。
定期的に口腔癌の検診を受けることが、早期発見につながります。
以下のような症状にあてはまる方は、ぜひ受診してください。
- 固いしこりや腫れ、できものがある
- 粘膜のただれや、赤や白のできものがある
- 口内炎が2週間以上治らない
- 抜歯した傷がなかなか治らない
- 口腔内を噛んでできた傷がなかなか治らない
- 入れ歯や差し歯が当たってできた傷が治らない
- 舌がうまく動かない
- 口を開きにくくなった
- 唇や舌にしびれがある