2014年9月号
歯周病の有無がわかる歯周ポケット測定検査
自覚症状がほとんどないまま進行する歯周病。でも大丈夫。簡単に見つけられる検査があります。それが歯周ポケット測定検査。(20~30代は年1回、40代になったら半年に一度はチェックしましょう。)
歯周ポケットの深さを測るプロ―ピング
歯周病は、歯と歯肉の境目にあるすき間、歯周ポケットの深さで診断します。
深さが3を超えていたら要注意。4以上に達していたら歯周病です。
検査は「ポケットプローブ」と呼ばれる目盛りのついた探針を使います。痛そうに感じるかもしれませんが、実際には、炎症がない限り痛みはほとんどありません。
プローブによる検査は、それぞれの場所で歯周ポケットの深さを測定すると同時にポケット底部からの出血の有無も確認します。
出血があった場合は、歯石除去と歯磨きを徹底するように指導されるでしょう。
歯周ポケットの深さが4以上に達していた場合は、ポケット内にたくさん細菌がいますから、ポケット内の歯石をとるなど本格的な歯周病治療が必要になります。
骨の状態を診るレントゲン撮影も必須
もうひとつ、歯周病検査で必須とされているのが、歯を支える骨、歯槽骨のレントゲン撮影です。
外から見て、グラつきがないかを調べる検査も同時に行います。歯のグラつきは歯周病によって起こるとは限りません。向かい合ってかみ合う歯の一方が失われたために、もう一方が飛び出してきて、グラつくようになるというケースもあります。