2015年4月号
形が似ている歯ブラシ、どんな違いがあるの?
歯ブラシは、口や歯の大きさや、歯並び、みがきたい部位に合わせて、ヘッドの幅や長さ、形状に多くの種類があります。毛のかたさの多くは「ふつう」ですが、「やわらかめ」や「かため」もあるので、歯や歯ぐきの状態などによって選びましょう。またハンドルは、握りやすさや動かしやすさなど、握ったときの好みのフィット感に合わせて選ぶといいでしょう。市販の歯ブラシは、いずれもJIS(日本工業標準調査会)企画をクリアしているので、品質が保証されています。 ★毛のかたさについて 多くは「ふつう」ですが、「やわらかめ」「かため」の3種類に分類されています。「ふつう」は一般的なかたさで効率よく歯垢を除去。「やわらかめ」は、歯ぐきから出血がみられる人でも優しくみがくことができます。また、しっかりしたみがき心地が好きな人には「かため」がありますが、歯ぐきをいためないよう、力の入れすぎなどに注意しましょう。 ★力を入れてみがきがちな人には、ペングリップがおすすめ! 歯をみがくときは、力を入れすぎないことが大切。鉛筆を持つような「ペングリップ」なら、余計な力が入らずに、すみずみまで丁寧にみがくことができます。歯ブラシの毛先がすぐに開いてしまう人やゴシゴシみがきがちな人は、持ち方を変えてみましょう。 ★いろんな種類の歯ブラシがあって、どれを選んでいいのかわからない時は? 歯ブラシは、口のトラブルのおもな原因である歯垢を取り除くために必要なアイテムです。効果的な歯みがきをするためには、口のすみずみまでみがきやすく、歯垢をしっかり落とせるものを選ぶことが大切です。また、みがき残しやすい部位用や、矯正している歯をみがきやすいブラシなど、使う目的に合わせて選ぶのも一案です。パッケージの表示だけで判断できなければ、歯科医院に相談してみましょう。 ★歯ブラシ選びのポイント 歯ブラシは大きすぎでも小さすぎでも、清掃効果が低くなってしまします。ヘッドは歯並びや口の大きさに合ったサイズを、かたさは歯ぐきの状態に合わせて選びましょう。 ●乳歯期用 小さい口に合った大きさのヘッドと、子どもが持ちやすいハンドルの太さ。 ●仕上げみがき用 乳歯のデリケートな歯ぐきを傷つけない、やわらかな毛のかたさで、保護者が握りやすいハンドルの形状。 ●生え替わり期用 乳歯と永久歯で凸凹のある歯なら美容のブラシの形と、奥にある第一大臼歯に届きやすいネックの長さ。 ●中高生~大人用 ヘッドの大きさ、ハンドルの形状などはさまざま。歯や歯ぐきの状態など目的に応じて、みがきやすく握りやすいものを。 ★歯ブラシの交換時期は? 歯ブラシの毛先が開くと、歯にきちんとあたりにくくなり、歯垢を落としにくくなるうえ、歯ぐきを傷つけたりすることも。たとえ毛先が開いていなくても、長い間使用していると、毛に弾力がなくなり、汚れを落とす力が弱まり、歯垢の除去率が下がります。交換の目安は1か月に1本です。