2015年12月号

汚れた歯ブラシは肺炎や食中毒をひきおこす?

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上手な歯磨き法は知っていても、歯ブラシを清潔に保つ保管法を知らない人は多いのではないでしょうか。


英国マンチェスター大学の調査によると、歯ブラシに付着している細菌の数は1億個以上で、ブドウ球菌なども含まれているのだとか・・・。 意外にも毎日使っている歯ブラシは想像以上に汚れていて、汚れたスリッパの底や残飯容器の1万倍以上の細菌がいると言われています。
汚れた歯ブラシを放置すれば細菌が歯ブラシ上で繁殖し、それを使って歯磨きをすると口腔内の細菌のバランスが崩れ、歯周病や虫歯などのトラブルを引き起こしかねません。
また、新たな種類の細菌を侵入させることで、食中毒など新たな感染症を引き起こす可能性も出てきます。医学の世界では肺炎や動脈硬化、がんなどあらゆる病気の背景には感染症があると考えられています。

では、使用中の歯ブラシはどう保管すればいいのでしょうか?
●歯ブラシを徹底的に乾かすこと
使用後にティッシュで拭いたり、水切りして風通しの良い場所に置きましょう。ただし、直射日光やドライヤーで乾かしたり、熱湯で ”殺菌 “するのはNGです。

●洗口液つけて軽く洗う
歯ブラシを使用前と使用後に洗口液につけることで細菌数を減らせます。

ユニットバスは要注意
トイレとお風呂が一体になったユニットバスに歯ブラシを置いている人は即刻やめたほうがいいでしょう。
濡れた歯ブラシに口腔内にはいない細菌が付着して増殖することもあるからです。サルモネラ菌や大腸菌などの食中毒、レジオネラ菌や耐性黄色ブドウ球菌などの肺炎を引き起こす菌が代表的です。

なお、歯ブラシは使い続けると清掃能力が低下し、汚れもひどくなるため、歯ブラシは1か月、電動歯ブラシは3か月を目安に交換しましょう。歯ブラシスタンドはよく乾燥させ、小まめに清掃し常に清潔に保管しましょう。