2019年11月号
快眠術!!噛み合わせが悪いと不眠を招く
左右均等に物を噛む人はほとんどいません!
「物を食べるとき、きちんと左右均等に歯を使って噛んでいますか」と聞かれたら、たいていの方は、「均等に噛んでいる」と答えるでしょう。 しかし、きちんと左右均等に噛むことができる方は非常に少なく、知らず知らずのうちに、どちらか片方の歯で噛むクセがついている方がほとんどです。こうしたクセが長年にわたって続くと、あごのズレが大きくなって噛み合わせもより悪くなります。 このようなあごのズレ、噛み合わせの悪さが体にさまざまな悪影響を及ぼしますが、その最も典型的なものが頭痛です。その他、肩こり、耳鳴りといった症状のほかに、不眠を引き起こします。また、噛み合わせが悪くなると、正しい噛み合わせを求めて、無意識のうちに歯をすり合わせるようになります。これが歯ぎしりです。歯ぎしりがひどくて熟睡できないという方には、「ベロ回し」をお勧めします。
舌をこのように大きく回すことによって、多くの筋肉が使われます。それは、舌を直接動かす筋肉ばかりではなく、口周辺の多くの筋肉も含まれます。ベロ回しをすれば、噛みグセによって、過緊張を起こしていた筋肉をほぐすことができるのです。
また、長年にわたって肩こりや頭痛、耳鳴りといった不定愁訴に悩まされてきた方は、一度歯科医院で検診を受けて、噛み合わせの不具合が起こっていないかどうかチェックしてもらうことをお勧めします。
「ベロ回し」のやり方
- 舌の先を上の前歯と上唇の裏の間に差し入れる
- 舌先で、唇と歯ぐきの間をなめていく。