2021年10月号
“口呼吸”で寝ているとウイルス感染や睡眠不足になりやすい
自然な呼吸は本来“口呼吸”ではなく“鼻呼吸”
鼻には、鼻腔粘膜に生えている綿毛の運動によって、ウイルスや細菌などの異物を排出する働きがあり、きちんと鼻呼吸をしていれば、ウイルスに感染しにくくなります。
しかし、口呼吸になると、ウイルスや細菌がダイレクトにのどまで届くうえ、のどが乾燥して活性化しやすくなります。特に睡眠時は口呼吸になりやすいので注意が必要。睡眠時に鼻が詰まって口呼吸になると、のどがつぶれやすくなり、いびきや無呼吸が生じやすくなります。すると、脳の中枢から「呼吸が正常でない」という信号が出て覚醒反応が起こり、睡眠の質の低下を招きます。また、質の高い睡眠が充分に取れないと免疫力が低下し、ウイルス感染しやすくなるという悪循環を招きます。下記の予防対策を取り入れ、ウイルス感染を予防し、睡眠の質を高めましょう。
当てはまる項目があったら口呼吸になっている可能性が!
- □ 口の中が乾きやすい
- □ 集中している時、無意識に口が開いている
- □ 唇が荒れている、唇が乾いている
- □ 起床時に口の中が乾燥している
- □ 起床時にのどが痛い
口呼吸&口の乾燥 予防対策
- 空気の乾燥を防ぐため、部屋全体の湿度を上げるのが効果的。ウイルスやカビ菌などの有害物質や、花粉などを抑制できる加湿空気清浄機の活用を。
- 就寝前に片方の鼻で交互に鼻呼吸します。まず右の鼻を押さえ、左の鼻から深く息を吸い、ゆっくりと出します。次に左の鼻を押さえ、同様に右の鼻も行います。左右交互に5セット行いましょう。