2022年8月号

親知らず「抜く」「抜かない」のポイントは

大人になってから口内の一番奥に生えてくる親知らず。 この親知らずを「抜く」か「抜かない」か、そのポイントを抑えておきましょう。

親知らずを「抜く」ポイント

親知らずを「抜く」場合

1.親知らずまで歯ブラシが届かず磨きにくい場合

親知らずは目で確認しづらい場所に生えるため、綺麗に磨くことが難しいです。磨き残しがあると、歯周病やむし歯のリスクが高まります。

2.親知らずが生えてきて痛みを感じた場合

親知らずの周囲に雑菌が増殖し、炎症を起こしてしまうケースがあります。悪化すると、発熱や顎の腫れにつながる可能性も。

3.親知らずや手前の歯がむし歯になっている場合

放っておくと、さらに状態が悪化してしまうケースがあります。

4.親知らずが生えてきて歯並びが悪くなった場合

親知らずが生えてくるとき、前にある歯を押し出してしまうケースがあります。 歯並びが悪くなると、 噛み合わせの悪化や口腔内のトラブルにもつながります。
以上のような場合は、親知らずを抜くことをオススメします。

親知らずを「抜かない」ポイント

親知らずを「抜かない」場合

1.清潔な口腔内環境を保てる場合

親知らずが正常な生え方をしており、かつ奥歯専用のブラシなどで清潔に保つことができている場合、親知らずを抜かなくても問題ありません。

2.親知らずが生えてくる可能性がない場合

親知らずが完全に骨の中に埋まっており、今後生えてくる可能性がないということがレントゲンなどで確認できる場合、抜歯は考えなくてもよいでしょう。
以上の通り、親知らずを「抜く」「抜かない」に関するポイントを紹介しました。 しかし安易に自己判断をせず、迷ったらまずは口腔外科など専門の歯科医院を受診しましょう。