口の中の細菌が原因で起こる主な全身疾患
アルツハイマー型認知症
この病気で亡くなった患者のうち、40%の患者の脳から、歯周病菌が産生する毒素が検出されたというデータがあり、関連性が指摘されています。
動脈硬化
歯周病菌が血管の細胞に定着し、炎症が起こると、動脈硬化が進み、血栓ができます。これが脳梗塞や心筋梗塞の引き金になることもあります。
誤嚥性肺炎
食べ物や口の中の細菌が肺に入り、炎症を起こします。
高齢者の死因の多くを占めます。
糖尿病
歯周病によりインスリンの効きが悪くなり、血糖値が下がりにくくなります。また、糖尿病があると歯周病が悪化しやすく、悪循環を招きます。
口の中の細菌を減らし、病気を予防する
細菌が増えると、むし歯や歯周病、粘膜の炎症が起こりやすくなります。また、口の中は血管が多く、細菌や細菌が出す毒素が血管に入り込んで体中を巡ると、全身疾患にかかるリスクも上がります。これらを防ぐには、こまめに口の中をきれいにすることが重要です。
食事前にもお口のケアをしよう
口の中が汚れたまま食事をすると、万が一誤嚥した際、細菌も一緒に気道に入ってしまい、誤嚥性肺炎が起こりやすくなります。それを防ぐには、
食事前の口腔ケアがおすすめです。スポンジブラシなどで口の中を軽く拭き取るか、うがいをしましょう。