2025年8月号

オーバーブラッシングについて

オーバーブラッシングとは、力を入れて硬めの歯ブラシでゴシゴシ磨くことです。
過度な力で歯を磨いてしまうことで、どんな害が生じるのでしょうか。

オーバーブラッシングを続けると、徐々に歯肉は磨り減っていきます。
これを「歯肉退縮」といい、歯の根元から象牙質が露出することで、むし歯や知覚過敏を引き起こしやすくなります。

ゴシゴシと強い力で歯を磨くと、歯肉がだんだん分厚くなります。
これは歯茎が下がる前兆で、放置すると歯と歯の隙間が広がり、歯周病やむし歯のリスクが高まってしまいます。

オーバーブラッシングによって、歯肉にV字(あるいはU字)型の裂け目が生じることがあります。
歯肉に裂け目が生じると、歯茎に食べカスなどのプラークが溜まり、歯周病などの危険度がぐっと増します。

力まかせに誤ったブラッシングを行うと、歯肉や口内の粘膜に傷をつけてしまいます。
この傷を放置すると、歯肉炎を引き起こしたり、歯磨きの時に痛む原因となります。

オーバーブラッシングによって起こる害

オーバーブラッシングの害 むし歯
知覚過敏
歯肉炎
歯周病
・・・
などのリスクが高まる!

オーバーブラッシングの予防法

オーバーブラッシングは多くの害を引き起こします。
特に歯ブラシを替えてから1ヶ月も経たないうちに毛先が開いてしまう人は、オーバーブラッシングの傾向があるので要注意です。
オーバーブラッシングを防ぐために、なるべくやわらかいタイプの歯ブラシを選びましょう。
また、かかりつけの歯科医院で、自分に合った正しい歯の磨き方を指導してもらうことが最善です。