2015年6月号
治療から予防へ!
●失った歯は、二度ともとに戻らない だからこそ予防に力を入れて
歯は体のほかの器官と違って、一度ある程度のムシ歯や歯周病にかかってしまうと、自然治癒するということはありません。 ましてや、削ったり抜いたりした歯は二度ともとに戻らないもの。歯の大切さを考えたら、できてしまったムシ歯をそのつど治療するという対処療法より、できるだけムシ歯にならないように予防に力を入れるほうが賢い方法といえます。 予防は、家での歯みがきや食生活に気をつけるとともに、歯科医と協力して行っていくことが大切です。 ムシ歯や歯周病の初期は、自覚症状が少なく、自分ではわかりにくいもの。 定期的に検診を受けて、これらの病気をチェックしてもらいましょう。発見が早ければ、治療も簡単に済みます。また、ごく初期のムシ歯なら、その後の経過しだいではエナメル質が再びかたくなり(再石灰化)、ムシ歯が進行する可能性が低くなることもあります。ムシ歯になりやすいなどの口の中のリスクは人によって、違います。かかりつけの歯科医と相談して、自分に合った頻度で検診を受けましょう。また、お口の中の写真を撮ってもらい、説明をしてもらえば、状態がよくわかります。
歯は体のほかの器官と違って、一度ある程度のムシ歯や歯周病にかかってしまうと、自然治癒するということはありません。 ましてや、削ったり抜いたりした歯は二度ともとに戻らないもの。歯の大切さを考えたら、できてしまったムシ歯をそのつど治療するという対処療法より、できるだけムシ歯にならないように予防に力を入れるほうが賢い方法といえます。 予防は、家での歯みがきや食生活に気をつけるとともに、歯科医と協力して行っていくことが大切です。 ムシ歯や歯周病の初期は、自覚症状が少なく、自分ではわかりにくいもの。 定期的に検診を受けて、これらの病気をチェックしてもらいましょう。発見が早ければ、治療も簡単に済みます。また、ごく初期のムシ歯なら、その後の経過しだいではエナメル質が再びかたくなり(再石灰化)、ムシ歯が進行する可能性が低くなることもあります。ムシ歯になりやすいなどの口の中のリスクは人によって、違います。かかりつけの歯科医と相談して、自分に合った頻度で検診を受けましょう。また、お口の中の写真を撮ってもらい、説明をしてもらえば、状態がよくわかります。
●検診では、その人に合わせたチェックをしてくれます
検診では、ムシ歯や歯周病などのひととおりの検査とともに、最後にかかったカルテやお口の中の写真などをもとに、その人がなりやすい疾患を重点的にみてもらえます。たとえばムシ歯を治療していた人なら歯の状態を、歯周病にかかっていた人は歯肉の状態を詳しくみてくれるのです。これは、かかりつけの歯医者さんを持った人の強みで、口の中の状況を把握してくれているので少ない時間で効果的な検診を受けることができます。
《乳幼児》
◆2~3か月に一度
乳歯が生えたらまずは、1度検診に。その後は2~3か月おきにムシ歯がないか、生え方に異常がないかをみてもらおう。
《子ども》
◆3~6ヵ月に一度
ムシ歯になりやすい子は3か月に1度、きちんと歯みがきができている子でも6ヵ月に1度は検診へ
《おとな》
◆半年~1年に一度
ムシ歯だけでなく、歯周病も気になる時期。忙しくても面倒くさがらずに半年~1年に1度は検診へ行こう。
《高齢者》
◆半年~1年に一度
義歯を使っている人は、調整のため半年~1年に1度は検診に。歯の老化も始まっているので、定期的に通おう。