2020年2月号
お口の中にカビ?!口腔カンジタ症について
カンジタ菌とは
カンジタ菌とは、お口の中に常在するカビの仲間です。加齢や免疫力の低下により数が増えると日和見感染症(体力が低下した時に起こる病気)の原因になります。
常在菌なので生息していても問題はありません!
ただしその数が多いと口腔や全身へ影響を及ぼすことも!!
カンジタ菌を減らすには
- まずは口腔内を衛生的にすることが大切。口の粘膜および義歯の清掃指導を行い、カンジタ菌を減らす。
- 丹念な歯石除去と的確なブラッシングでも充分症状を安定させることが可能です。
- 改善が見られない場合は、必要に応じてお薬を処方することも。
お薬があるとはいえ、まずはお口の中をキレイにするための口腔清掃の実践が基本です。
カンジタ性口角炎について
いつも口角(口、唇の端っこ)が切れてグジュグジュな患者さんの場合、カンジタ菌の数が多く検出されます。そのような患者さんの場合は、口腔衛生指導とともに抗真菌薬を処方します。
口角炎の原因にはカンジタ菌以外にも様々な原因があり、それらを見極めた処方が大切!
だ液の中のカンジタ菌を調べ、その数を客観的に判断することで、適切な治療が可能となります。