2025年12月号

歯周病と全身疾患について

歯周病は全身疾患に深く影響していると、いろいろなところで聞いたことがあるかもしれません。
「歯周病は万病のもと」とも言われるように歯周病はさまざまな病気と関連しています。

お口の中が不潔だと、お口の中の細菌がだ液に混じります。そうすると、気管や気管支の粘膜で細菌が直接炎症を引き起こしたり、他の病原菌の働きを助長したりします。その結果、気管支炎や肺炎を発症してしまいます。
また、歯肉の中に歯周病菌がいると、歯周病菌が血液の中に入り込みます。血液の流れに乗って歯周病菌が心臓に行き、心臓や弁にとりつくと、感染性心内膜症や狭心症、心筋梗塞を引き起こします。
また、心臓以外の場所でも血管の内側に歯周病菌がとりつくと、血管が狭くなったり、動脈硬化を起こしたりします。
そうなると認知症や脳血管疾患を引き起こしたりする可能性もあります。また、歯肉に生じた炎症を放置しておくと、炎症によって生じた物質が血液に入り、全身へ回る可能性があります。そうなると糖尿病が悪化したり、妊婦さんの場合は、低体重児出産だったり早産になったりします。

歯周病は発症すると治療に時間がかかり、治りにくい疾患です。何よりも大切なことは発症させないように予防することです。そのためには規則正しい生活習慣や毎日のブラッシング、口腔ケアに加えて、定期的な歯科受診が重要です。
歯周病 お口の中の細菌が誤嚥や 血液を経由し全身へと流れ 疾患を引き起こす。 脳梗塞 誤嚥性肺炎 心筋梗塞 心内膜炎 動脈硬化 糖尿病 低体重児出産 早産