2026年2月号

歯周病がもたらす全身の病気

歯周病は歯ぐきを損傷し歯をなくしてしまうだけではありません。近年は全身の疾患と関連があると言われています。
歯周病が毒素を出すと、それを倒そうとする炎症性サイトカインが誘導されます。
それらが血流に乗って全身を巡り、内臓や骨、脳や神経などあらゆる器官の炎症を引き起こし悪化させるのです。
歯周病は“サイレントキラー”と呼ばれるように目立った症状がなく、淡々と悪化していくので厄介です。痛くなったら歯医者に行く、という考えでいると、気づいたときには進行していたということにもなりかねません。

動脈硬化

動脈硬化
動脈硬化の原因は老化といわれがちですが、実は歯周病による血管の炎症という見方も増えています。脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まるので注意が必要です。

脳梗塞・認知症

脳梗塞・認知症
歯周病菌の刺激で血管にプラークが溜まるとそれが脳に飛び、血管を詰まらせることで脳梗塞に。また最近は歯周病予防が認知症を減らすことも報告されています。

心筋梗塞

心筋梗塞
歯周病が進行すると血管にアテローム(脂質のコブ)を作り、心臓の血管を詰まらせ心筋梗塞に至るというメカニズムは脳梗塞と同じです。動悸、息切れなどのサインを見逃さないこと。

糖尿病

糖尿病
近頃の糖尿病外来では患者さんに歯周病の有無を聞き、その可能性がある場合は歯科にもつなぐ、というくらいに糖尿病と歯周病は密接。歯周病菌がインスリンの働きを悪くします。