2026年3月号
腸内フローラと歯周病の関係性
健康意識の高まりに伴い、腸内環境を整えて健康な体を手に入れる「腸活」という言葉が聞かれるようになりました。
腸内細菌というと、有名な乳酸菌やビフィズス菌に加え、最近は腸に届いた食物繊維を発酵&分解して『酪酸(らくさん)』を作る酪酸菌も知られています。
腸内細菌というと、有名な乳酸菌やビフィズス菌に加え、最近は腸に届いた食物繊維を発酵&分解して『酪酸(らくさん)』を作る酪酸菌も知られています。
歯周病と腸内フローラの隠された関係
歯周病と「腸内細菌叢(腸内フローラ)に隠された関係をご存知でしょうか?歯周病が全身の病気と関わりがあることは、最近よく話題に上がります。糖尿病や脳卒中、脳梗塞、アルツハイマー型認知症、結腸・直腸がん、関節リウマチ、早産や低体重児出産など、多くの病気と関わりがあるといわれます。
では、なぜ歯周病菌がこれら全身の病気と関係するのでしょう。それには「歯周病菌自体が悪さをする」「炎症によって生み出された炎症性物質が悪さをする」との二つの考え方がありました。
そして最近注目されている三つ目の考え方が、「歯周病菌が腸内に入り込み、その中の腸内細菌叢を乱すことで、全身に影響を与える」というもの。腸内細菌叢は、体の防御反応と深く関わります。腸内細菌叢が乱れると、人体の免疫の約7割を担う「腸管免疫」や、菌が無秩序に体内に入らないようにする「バリアー機能」が弱まり、いろいろな病気につながります。
これは、従来の考え方を否定するものではなく、新たな考え方を付け加えようとするものです。
これらどの考え方も、歯周病と全身の病気の深い関わりを肯定するもので、歯周病の治療・予防をすることが大切であることに変わりはありません。
歯周病は、40 代以上の方の8割がかかっているといわれる疾患です。もし、心配なことがあれば、お近くの歯科医院でご相談ください。


