2002年5月号
寝る前の歯磨きは大事?!~ミニむし歯との関係~
最も有効!?
前回の豆知識ミニむし歯編で、むし歯予防には間食回数が大切だとご説明しました。そのミニむし歯予防に有効なのが、実は寝る前の歯磨きなのです。睡眠中は唾液の分泌が格段におちるため、歯の表面がカルシウムを溶かす強い酸性になります。その回復は弱アルカリ性の唾液が原動力のひとつだったのですが、就寝中は無防備になるため寝る前の歯磨きは非常に大切です。
寝る前にしっかり歯を磨くことで、砂糖分の排除はもちろん、口内の酸素で甘味に変化する食物残渣(ざんさ)も完全に除去しておくことが一番です。ある意味毎食後の歯磨き3回よりも、就寝前の歯磨きの方が大事かもしれません。夜間のむし歯対策には欠かせないといえるでしょう。
こんな場合に・・・
幼児にとっては、パジャマを着て歯を磨き、最後は親の仕上げ磨き・・・という生活習慣のクセをつけることが大切です。大人でも夜食後に歯を磨かずに寝てしまうと、短期間のうちに高い確率でむし歯が発生します。受験勉強期の生徒にむし歯が多発するのは、これが一因だという説もあります。夜食後、2時間くらい間を空けてから、歯を磨いて就寝するのがいいでしょう。