2002年10月号
つまようじ法って何?~歯槽膿漏の予防研究から生まれました~
歯みがきの意味
歯槽膿漏や歯肉炎の予防には、歯垢を取り除き、歯肉をマッサージすることが大切です。そのためには、つまようじを使う要領で歯を歯の間を磨く「つまようじ法」が効果的です。それにより、歯と歯の間の歯垢が効果的に取り除けるとともに、マッサージ効果により歯と歯の間の歯ぐきが強くなります。
つまようじ法解説
【STEP 1】
- 歯ブラシの毛先を歯に対して約30度の角度で歯と歯グキの境目にあてます
- 上の歯を毛先を下に向けます
- 下の歯を毛先を上に向けます
【STEP 2】
- 下の歯を磨いているところですが、歯と歯のすき間の大きさに合った毛の量が入っていきます
- 歯と歯のすき間の大きさに合った毛の量が入っていきます
- そのままの角度で上の歯は上から下へ、下の歯は下から上に向けて歯の表面をすべらせます。そのとき毛の一部がつまようじのように歯と歯の間に入っていきます。
【STEP 3】
- 下の奥の裏を磨いたところ。毛先が表まで出ています
- 下の前歯の裏を磨いたところ。これも毛先が表まで出ています。
- 毛先を歯間に「入れて・出して」とStep1~2の動作を1ヶ所で7~8回繰り返します。
- 奥歯や歯の裏側は、歯ブラシの先のほうを使って、同じ要領で磨きます。
つまようじ法を続けると・・・
つまようじ法の要領を身につけると歯垢が効果的に取り除け、一回7~8分で掃除し終えることができます。また、マッサージ効果で歯グキが強くなります。この方法を続けていると歯グキから出血したり、歯グキが急にさがった感じをうけることがありますが、これはこれまで細菌に侵されうっ血していたのが出血したり、腫れていた歯グキがしまっているためで、心配ありません。
※歯グキが痛いという方は、少しずつご自分で調節して慣れていってください。
尚、当院で「つまようじ法専用歯ブラシ(V型2列植毛)」を取り扱っておりますので、ご用命の方は受付までお気軽にお問い合わせください。