2013年6月号

1日1回は手鏡をみて、歯と歯ぐきをチェックしましょう!!

手鏡でチェック

いまの歯磨きの方法が、ほんとうに自分の口の中の状態にあっているかは、その状態をしっかりと把握していなければ判断できません。また、毎日の正しい歯磨きの習慣が身に付いているとしても、はたして自分の歯は、ほんとうに健康になっているのだろうかと不安になることはありませんか?

そこで、毎日かならず、鏡で自分の口の中をチェックすることをお勧めします。チェックするという以上は、ただながめているだけではいけません。

次にあげる、いくつかのチェック項目を頭に入れて、自分が合格かどうか、厳しい点検を続けてください。

もっとも重要なチェックポイントは「歯ぐきの色」です。健康な歯ぐきは、明るいピンク色をしています。それが、歯周病などの歯ぐきの病気にかかると、だんだん赤くなり、黒っぽくくすんできます。病気が進行すると、最終的には「黒味がかった赤紫色」になってしまうので、自分の歯ぐきがどんな色をしているかで、健康の度合いが判断できるのです。

色と同時に、歯ぐきを押した感じもチェックしてください。健康な歯ぐきは、ひきしまっていて、押してもかたさと弾力性が感じられるはずです。その表面がたるんでいたり、血や黄色いウミが出て、腫れている場合には、やはり歯周病の疑いがあります。色、表面の状態などから、歯周病であると判断できるときには、まず第一に信頼できる歯科医院に通い、歯ブラシを毛先のやわらかいものに変えてください。マッサージも、過剰なものではかえって歯ぐきを傷めてしまいます。

多少歯周病の兆候があっても、歯のぐらつきもなく、出血もない程度ならば、毎日のブラッシングで治せますが、歯ぐきの病気は、放っておくと、確実に歯が抜けてしまう恐ろしいものです。一目で異常だとわかる場合や、口臭がひどく、他人に近づくとスッと逃げられることがある人などは、一日でも早い治療をお勧めします。

次にチェックすべきなのは、「病巣となりやすい場所」を見付けることです。これはつまり、「汚れがたまりやすそうな場所」のことで、歯並びの悪い箇所、義歯やブリッジがはいっている箇所などをしっかりと確認して、そこの汚れを落とすことを第一の目標とするべきです。とくに、歯ぐきが下がってきて、歯間の隙間が広がってきているような箇所は、歯間ブラシで丁寧に磨く必要があるでしょう。

こんな症状が出たら要検査!

症状