歯の豆知識

2018年8月号

女性ホルモンと歯周病

歯周病は、女性の方がかかりやすい傾向にあるという事実をご存知でしょうか?

女性は男性と比べてだ液が少なく、口の中が乾きやすいので、お口の中の環境が酸性になり悪化しやすいのです。
また、歯周病は女性ホルモンとも深い関わりがあることが分かっています。
月経によっても女性ホルモンのバランスは変化し、歯肉炎を起こしやすくなります。生理前に歯ぐきが腫れたり、口内炎ができるといった経験をされる方も多いのではないでしょうか?
歯肉炎を起こしている部位は。歯周病菌に感染しやすい状態にあり、気づかないうちに、歯肉炎が歯周病へと進行している場合もあります。口内にいる歯周病菌の中には、歯と歯茎の間から少しずつ染み出してくる女性ホルモンを栄養源として繁殖する種類があることがわかっています。
女性が歯周病にかかりやすい時期は、人生の中で3回あると言われます。1回目は「思春期」。2回目は「妊娠・出産時」。3回目は「更年期」です。ライフステージで変化する女性ホルモンの分泌に連動して、口内の健康状態は悪化しやすくなります。だからこそ、女性は男性よりも歯周病ケアに力を入れることが大切です。
お口の中に痛みや違和感を感じたり、口臭が気になったりする方は、お気軽に歯科医へご相談下さい。

思春期
女性ホルモンがつくられはじめる大切な時期ですが、月経のたびに歯ぐきが腫れやすくなります。勉強などでストレスがかかりやすく、免疫力が低下して悪化することも。

妊娠・出産時
妊娠すると女性ホルモンが大量に分泌され、歯ぐきが腫れやすくなります。つわりも口内環境を悪化させる一因に。食欲も低下し唾液量が減り、自浄作用が低下しがち。

更年期
閉経に伴い女性ホルモンの分泌は低下しますが、更年期以降はドライマウスになりがち。ホルモンバランスが崩れる上に唾液の分泌も減るため、歯周病が進行しやすくなります。