2019年6月号
スマホ顎(無意識の食いしばり習癖)に気をつけて
「急に口が開きにくくなった」
「口が開けられず、ものが食べにくい」
「口を開けたら、顎がカクカクと音がするようになった」
という若い患者さんが急増しています。
「口が開けられず、ものが食べにくい」
「口を開けたら、顎がカクカクと音がするようになった」
という若い患者さんが急増しています。
スマートフォンを扱う時間が増え、下を向いて長時間画面を見ているため、顎の下の筋肉(顎舌骨筋)等が常に収縮しています。それで、下顎周囲を取り巻く筋肉が硬直し、上記の症状が出ているようです。たとえば、足のケガなどで、ずっと寝ていて歩かずにいると、足が思うようにスムーズに動かないという症状に似ています。
では、顎の下の筋肉だけを緩めたらいいのでしょうか?
下顎を動かすのには、下顎を直接支えている筋肉(外側翼突筋・内側翼突筋)や頭の横側の筋肉(側頭筋)・頬の筋肉(咬筋)も緩める必要があります。
下顎を動かすのには、下顎を直接支えている筋肉(外側翼突筋・内側翼突筋)や頭の横側の筋肉(側頭筋)・頬の筋肉(咬筋)も緩める必要があります。
筋肉を緩めるには、筋肉の走行にしたがって・・・
- そっと優しく触れる
- 息をゆっくり吐く
- ほんの少しゆるゆる揺らす
というのが一番近道であり、全く痛みもありません。
※「頑張って」「歯を食いしばって」「力をしっかり入れて」というのは逆効果!!
やさしく、ゆるゆる、ゆらゆら、ゆったり、ゆっくり・・・
まるで、頬を撫でるそよ風のような「ゆらぎ」が大切です。
すると、ここち良く、身も心も緩まっていくのです。
まるで、頬を撫でるそよ風のような「ゆらぎ」が大切です。
すると、ここち良く、身も心も緩まっていくのです。
当院では、歯科医師・佐藤青児先生考案の顎関節症リンパケア(さとう式リンパケア)を推奨しています。チェアサイドで、下顎周囲の筋肉を緩める施術しています。顎の外側からと、内側の口腔内からも緩めていくと、急に開かなくなったお口も、すぐに開くようになり、顎のカクカク音も次第に消えていきます。
スマホ顎の予防のためには、日々のスマホに向かう時間を少なくし、合間に空を見上げたり、顎揺らしのセルフケアを行ったり、1日30回程度の「あいうべ体操」などをお勧めしております。
顎が急におかしい!!と思ったら、すぐにご相談ください。
さとう式リンパケア・インストラクター 江上浩子