2021年3月号
口腔環境が健康寿命を左右する!
口内の悪玉菌が多い免疫力がダウン!口内を清潔にして病気に負けない体づくりを
口内の悪玉菌といえば歯周病菌。歯周病菌は歯や歯茎のみならず体の免疫力にもダメージを与え、歯茎の血管から体に入って全身に広がります。特に凶悪なタイプの菌は、免疫力をつかさどる腸にも悪さをします。その結果、腸の働きが低下して免疫力が落ちるのです。口内の悪玉菌は口が汚いほどどんどん増えます。病気に負けない体をつくるには口内を清潔にすることがマスト!
「毒出しうがい」で口内環境を整えよう!
「毒出しうがい」は口に含んだ水を速く勢いよく動かし、歯についた食べかすや細菌を洗い落とす独自のうがい法です。飲食するたびに行えば汚れがたまらず、口内環境を整える効果大!歯磨きや歯間のケアの後にも行いましょう。
【毒出しうがいの方法】
- 水を30mlほど口に含みます。
- 口を閉じたまま、上の歯に強く速く水をぶつけます。 頬を膨らませて、クチュクチュと音が出るくらい勢い良く動かすのがコツ。10回うがいをしたら水を吐き出します。
- 同様の手順で下・右・左の歯も行いましょう。
悪玉菌を洗い流してから朝食をとろう
実は起床後の口内は細菌だらけ。何故なら就寝中は唾液量がガクンと減り、悪玉菌が増えるためです。そのまま朝食をとると食べ物を餌にして悪玉菌が激増するので、毒出しうがいで菌を洗い流しましょう。トータル30秒ほどで済むので、忙しい朝にもぴったり!
歯の本数が多いと認知症にもかかりにくい!
「体の衰えは口から始まる」ともいわれます。歯や口の筋肉が衰えるとしっかり食べられず、栄養が偏ることで骨や筋肉も弱っていきます。実際、残った歯が少ない高齢者は認知症や転倒のリスクが上がるそう。また、歯周病だと認知症や脳卒中にかかりやすくなるともいわれ、健康寿命を縮める要因に。健康寿命を延ばすためにも、口腔環境を整えましょう!