2021年7月号

歯の神経を取る場合とは?

歯科治療には「神経を取る」処置をしなければいけないことがありますが、どんな場合に神経を取る必要があるのでしょうか?

むし歯の進行度と歯の神経

  • C1の段階

    C1の段階 ほとんど自覚症状がありません。
    この段階で治療すれば、痛みもあまりなく簡単に終わります。
  • C2の段階

    C2の段階 しみるようになります。
    まだ病状が神経に達していないので、神経を取る必要はありません。
  • C3の段階

    C3の段階 はげしく痛むことがあります。
    「神経」が炎症を起こし大きな痛みを伴います。やむをえず「神経」を取り除き、歯を温存する治療となります。
    ※一般的に「歯の神経」と呼ばれているのは「歯髄」という場所です。
  • C4の段階

    C4の段階 根だけが残った状態になります。
    むし歯の末期症状で、すでに神経は死んでいます。
    歯そのものを抜く(抜歯)治療が必要です。

神経がなくなった歯は?

  • ・神経がなくなった歯は、健康な歯に比べてもろくなってしまいます。
  • ・むし歯が再発しても痛みを感じないため放置しやすく、悪化することにも。
  • ・神経を取ってから長く経過した歯は割れたり折れたりしやすく、そうなると治療が難しくなります。
神経を残しておくためにも、むし歯は初期段階(C1、C2)の時にきちんと治療することが大切なのです。