2021年6月号

奥歯のダメージ放置しないで!頭痛・肩こりの要因に

厚生労働省の2016年歯科疾患実態調査によると、50代では6割程度がむし歯などで歯を失った経験があり、前歯より奥歯の方が多いとのことです。 奥歯(大臼歯)は、食べ物をかみ砕いたりすり潰したりする役割を担っています。前歯に比べ一本一本にかかる力は大きく、歯ブラシが届きにくいため手入れがおろそかになりがちです。免疫力などが弱くなる40〜50代になると、むし歯や歯周病など奥歯のトラブルが目立つようになります。その原因は長年の酷使による勤続疲労が起きていることが考えられます。

奥歯が勤続疲労すると・・・

中高年期

  • ・咀嚼の負担が蓄積
  • ・加齢により歯ぐきが下がる
  • ・歯の治療痕が劣化(クラウンや詰め物など)
免疫力が低下傾向
むし歯や歯周病に
ケアを怠ると
やむなく抜歯も
抜けたまま放置していると
横の歯が抜けた方に傾いたり、上の歯が下に伸びたりして、
噛み合わせのバランスが大幅に崩れてしまう!
横の歯が抜けた方に傾いたり、上の歯が下に伸びたりして、噛み合わせのバランスが大幅に崩れてしまう!
噛み合わせがずれると
咀嚼時にアゴの周りの筋肉(側頭筋・咬筋・僧帽筋)のバランスが崩れて頭痛や肩こりに!顎関節症になる可能性も!
奥歯の状態を良好に保つことはQOL(生活の質)の維持につながります。
日頃の歯磨きなどのケアと歯科医院で早めの治療を!