唾液内の抗菌物質の中でも注目されている「IgA」という免疫抗体。
唾液の質や量を上げるための方法や、IgAの働きについて詳しく解説します。
唾液の質と量が体を病気から守る
細菌やウイルスに太刀打ちするため、注目すべきなのが「唾液」です。唾液は非常に重要な働きを数多く担っています。唾液は口内を潤し、唾液中の消化酵素により食べ物の消化を助けます。また、味覚の向上や、口内を清浄してむし歯などを防ぐ効果もあります。
病原菌から体を守る「IgA」
IgAは唾液に多く含まれ、重要な働きをしている抗菌物質です。IgAは風邪やインフルエンザなどの感染症のほか、さまざまな病原菌やウイルスの脅威から私たちを守ってくれることが分かっています。
では、唾液の質と量を向上させ、IgAを増やすためにはどうしたら良いのでしょうか。量を増やすためには、こまめに水分を補給することが大切です。また、大きめの食材をよく噛んで食べるようにすると、唾液腺に刺激を与えることができ、唾液の分泌量が増えます。
ほかにも、抗酸化作用の高い食品を積極的にとるといいでしょう。というのも、活性酸素の増加が唾液量の減少につながるためです。オススメの食品はタマネギ、青魚、オリーブオイル、もずくなどです。
IgAの増加にはR-1乳酸菌が最適
腸と唾液腺はお互いに影響しているので、腸内環境が改善すれば、唾液腺も活性化されて、口内のIgA濃度が上昇し、唾液の質が向上します。
腸内環境を改善するためには、発酵食品や食物繊維の多い根菜類などを積極的に食べるといいでしょう。乳酸菌が多く含まれている乳製品もオススメです。
乳酸菌の中でも、IgAを増やし、インフルエンザの予防に高い効果を発揮することで大きな注目を集めているのが「R-1乳酸菌」です。R-1乳酸菌が含まれているヨーグルトを毎日食べることによって、唾液中のIgA濃度や分泌速度が上昇するという研究結果もあります。R-1乳酸菌を摂取し、唾液力の向上を心がけることで免疫力を高め、細菌やウイルスに負けない体をつくりましょう。