2022年12月号

口臭を引き起こす?膿栓

口臭の原因はさまざまですが“膿栓(のうせん)”もその一つです。 膿栓は「においだま」とも呼ばれ、チーズのような小さなかたまりで白や黄色っぽい色をしています。咳やくしゃみをすると飛び出してくることもあり、潰すと独特の臭いニオイがします。

膿栓はどこで作られる?

膿栓のイラスト 膿栓ができる場所は、一般に扁桃腺と呼ばれる喉の奥の両側にある丸い部分です。
扁桃にはいくつもの穴が開いていて、体内に侵入しようとするウイルスや細菌をここで捕獲します。穴にはまったウイルスや細菌の死骸の集合体が膿栓です。
膿栓は、扁桃を持っている人なら誰にでもできる可能性があるものなのです。

膿栓ができないようにするには?

口の中が乾燥しないように心がけるのが一番の予防と言えます。口呼吸ではなく鼻呼吸を意識しましょう。特に冬は空気が乾燥するため、こまめにうがいをして乾燥を防ぎましょう。また、だ液の分泌を促すことも効果的です。だ液には殺菌作用があり、酸味のあるものや昆布などを食べると分泌されやすくなります。

気になったら歯科医院で相談を!

歯科医師のイラスト 膿栓は耳鼻咽喉科や歯科口腔外科のある歯科医院などで除去や洗浄ができます。
ただし、膿栓を除去しても、また溜まってしまう可能性もあります。そのような場合は他に原因があるかもしれないので、歯科医院で相談しましょう。