2022年11月号

口内老化は多くの人が30代から始まっています

口内老化と聞いて、「自分はまだまだ」と思った人も要注意。じつは、自覚症状がなくても、一般的に30代後半には口内の老化が始まっているというのです。
口内が衰える最大の原因は、口やあごのまわりの筋肉が加齢によって充分に働かなくなること。その結果、だ液の量が減ったり、咀嚼力が低下したりして、30〜40代でも、堅いものが噛みづらい、歯や歯ぐきが劣化するなどのトラブルを引き起こし、むし歯や歯周病、口臭などにつながっていきます。
このまま年齢を重ねると、食事ができない、口から侵入するウイルスを防御できないなど、全身の健康に影響を及ぼす「オーラルフレイル」になることも。そうならないために、ぜひ取り入れてほしいのが、口やあごまわりの筋肉を鍛えて老化を防止する、「噛みトレ」。一日1回、 3分ほどでできるので、今日からさっそく取り入れてみましょう!

【1、2の3のストレッチ】 だ液腺を刺激してだ液の分泌を促します ×5回

1.下あごを突き出す

口を軽く開けた状態で、下あごをゆっくり前に突き出します。下あごを思いきり突き出すことで、耳の前、あごの下、下の裏側にあるだ液腺を刺激します。
Point
下あごを限界までしっかり突き出すことが大切です。突き出しが不充分だと、効果が半減してしまうので注意。

2.1、2の3のリズムで口を開閉する

心の中で「1、2の3」と唱えながら口を開け、同様に唱えながら閉めます。開き具合は、上唇と下唇の間が指1本分、離れるくらい。突き出している下あごが戻らないように注意し、3回行います。

3.ほおをふくらませる

下あごをもとに戻して口を閉じ、「ぷ一っ」とほおをふくらませます。
1〜3を5回繰り返します。硬くなった筋肉をほぐすのが目的なので、急がず、ゆっくりていねいに行うよう意識してください。