2023年4月号

50歳からの「死なない」歯のみがき方

むし歯や歯周病の人はコロナ感染や認知症のリスクが!

「年を重ねるごとに歯茎が下がり、口内の不調を感じることが多くなった」という人は要注意!
加齢とともにむし歯や歯周病のリスクは高まりますが、これを放置するのは厳禁。口内の細菌が歯茎から血液に侵入すると、心筋梗塞や脳梗塞、アルツハイマー型認知症などを引き起こすことが明らかになっているからです。新型コロナの感染リスクも高まります。歯周病患者は、死亡リスクが約9倍高まるとのデータもあるほど。たかがむし歯と、甘くみてはいけません。
歯周病がもとで死なないためには、日々の口腔ケアが不可欠。その第一歩となるのが「歯みがき」です。
まず大切なのは、正しく歯ブラシを持つこと。手のひらで握るように持つなど、さまざまな持ち方がありますが、オススメは、ペングリップ。鉛筆を持つようにしてつまむのが一番みがきやすい持ち方です。
みがき方は、歯を1本1本意識して、小刻みに歯ブラシを動かしてブラッシングしましょう。さまざまな角度から丁寧にみがくことが大事。
特に丁寧にみがくべき箇所は、みがき残しが多くなる奥歯、そして下の前歯の裏側。特に下前歯の裏には、唾液腺があるので歯石がつきやすいです。意識してみがいてください。

よりよい口腔ケアを目指す歯ブラシ選び

歯ブラシはヘッド(毛束の部分)が小さいものが◎。細かい隙間まで届くので、隅々までみがけます。
毛は柔らかめか、普通がオススメ。かためで力を入れてみがくと、歯の表面のエナメル質を削ってしまうおそれがあるからです。シニア世代には、電動歯ブラシも有効。歯に当てるだけでいいので、とても効率よくケアできます。
歯みがきをするタイミングは、最低でも朝の起床後と、夜の就寝前がマスト。マウスウォッシュ液だけだと歯垢は落ちませんので、必ず歯みがきとセットで使用してください。