2020年4月号
酸っぱいもの好きは覚えておこう
酸蝕歯に要注意
カラダにいいからとお酢や柑橘類を好んで取り入れている人に注意報の発令です。それは「酸蝕歯」といわれる歯のトラブル。歯が酸に蝕まれ、溶けてすり減ってしまう症状です。一度溶けると基本的に歯が復活することはありません。日本では20代、30代で4人に1人が酸蝕歯予備軍という国内のデータも存在します。
歯は神経を象牙質、エナメル質の層が覆う形でできていますが、表面のとても硬いエナメル質でも、ジュース程度の酸で溶けてしまうのです。象牙質まで溶けると神経に響くので気がつきますが、エナメル質段階だと自覚症状がありません。歯の先端が少しだけ透けたり、薄く白濁してきていたら要注意。その段階で食い止めるケアが必要です。
酸蝕歯の症状は?
酸蝕歯になった歯は、物を食べたときにしみるようになります。さらに、象牙質が透けて歯が黄ばんだり、歯の先端が透けて薄くなったりします。また、酸蝕歯は細菌に関係無く酸により化学的に歯が溶けるため、キレイな口でも発症します。
酸蝕歯を予防するには?
酸性飲食物の過剰摂取を控え、酸を口にずっと残さないのが基本。酸を中和する唾液をしっかり出すのも大事です。さらに、フッ素高配合のガムや歯磨き粉を選ぶといいでしょう。歯を強くし、溶けない習慣づけを心がけていきましょう。