2002年3月号

たばこは歯にも悪いの?!~喫煙は歯にとってもいいことナシ~

たばこと歯

喫煙は歯にとってもいいことナシ

たばこに含まれているニコチンは、血管を収縮させますから、歯科組織(歯ぐきや骨)の血管が縮んで血液の供給が減少します。また、喫煙すると細菌とたたかう大切な役目をもった白血球の機能が50%も減少し、歯周組織を細菌から守る力が弱くなります。さらに、治療したところを回復させるために重要な細胞の能力にも影響を与えます。 要するに、喫煙すると歯周組織の抵抗力が著しく減少し、治療しても治りにくいということなのです。また、喫煙者は歯石がつきやすく、歯ぐきの色が黒ずみます。(口臭の原因にもなります)ほほの内側や舌に白い斑点ができやすくなり、これがガンにかわることもあります。

禁煙を成功させるための準備

  1. 誕生日や月の初めなど後から思い出せる日、または忙しくなく休暇がとれるときに始める
  2. 一緒に禁煙する戦友をみつける。
  3. 自分が本当に禁煙したいと思っているかを確認する。
  4. 禁煙コスト(タバコ代・健康への損失額)を計算する。

決心したら実行にうつします。

  • 禁断症状がおこるので、水と果汁を十分にとりましょう。
  • 正しい方法で腹式呼吸をする。
  • 冷水摩擦をする。
  • アルコールを飲まない。
  • 「たばこは吸わない」と自己暗示する。
  • 吸う人たちに近づかない。

節煙も第一歩

タバコ
  • 一日5本前後にする
  • 半分吸ったら惜しげなく捨てる
  • 部屋の大きさ・空気の流れ・他人の迷惑を十分に考えて吸う
  • 吸いたくなった場所や行動を認識する
  • たばこに代わる自分に適したストレス解消法を身につける

歯周病の人ほど、肥満・喫煙が多いとの統計も出ています。 この機会に禁煙・節煙を考えてみられてはいかがでしょうか?