人生最後のお出かけ
毎年楽しみにしている奈良の「正倉院展」。
1年に2週間しか開催していないので、今回も予約して行ってきました。
10月29日(日)、一郎院長は、持病の貧血でしんどい状況でしたが、
「電車に乗るだけやから、行くわぁ。」
といって、私と一緒に出かけてくれました。
近鉄奈良駅までは、電車に乗るだけでよかったのですが、
駅から国立博物館までが、結構、坂道を上がったり下りたり・・・
かなりしんどかったようですが、なんとか無事に到着。
館内では、螺鈿の琵琶や、天皇愛用の袈裟、平螺鈿背円鏡等、見所いっぱいのものでした。
ひとつずつ楽しみに見入り、奈良時代の気配をじっくりと感じ取りました。
帰りには、鹿がいっぱい集まっていました。
さすが、奈良公園ですね。
えっ、懐かし~~ぃ!!
昔のボンネットバス「シーカくん号」が、観光用に走っていましたよ。
古の奈良の都に思い馳せ・・・
一郎院長は、この5日後に極楽往生しました。
by 江上浩子