義歯製作セミナー
(有)吉田デンタル技研の吉田会長に来ていただき、
義歯製作の真髄に近づけるよう、全員で学ばせていただきました。

吉田会長は、数々の症例を当たってこられた長年の経験で、
患者さんのお口の状態だけでは無く、日常の噛み合わせの癖も読み取って、
患者さんに喜んで使っていただける義歯製作を目指してこられました。

義歯製作には、「印象」を綺麗に採るのはもちろんのこと、
「咬合」といわれる噛み合わせの位置を決めることが、最も重要!!

それぞれの残存歯の状態と、どこでどう噛み合っているかを見極め、
しかも、外れにくい義歯を目指します。

セミナー途中に、下顎義歯が非常に難しい患者さんに来ていただき、
モデルとして、噛み合わせの採り方を学ばせてもらいました。


チェアもずっと高くして、決して上を向くことがないようにし、
噛み合わせ(バイト)をワックスで決めていきます。
聴いていて、「なるほど」と思うことばかりです。

モデルの患者さんは、きれい好きなので、義歯を口に入れるときに、
綺麗に拭いて乾燥した状態で入れておられたようです。

「お口を綺麗に濯いで、義歯も水で濡らした状態で装着する」
お口が乾燥していたら、義歯が当たって痛いのです。
患者さんも「目からうろこ」でした。

その後、実際に難しかった症例写真とともに、
どう難題を解決してきたのかという話を聞かせてもらいました。
ほんとに驚くような症例ばかりでした。


歯科医師と歯科技工士とのコミュニケーションを密にして、
義歯作製計画を立てるのが重要ポイントです。
あとは、患者さんが義歯に慣れていただくことにつきます。
患者さんのお口の中の大切な道具として、
心地良いフィットとなるよう、私達も全力で応援致します。


理絵先生も、患者さんの気持ちになって、型採りの体験です。
さすがに、つるっとした見事な印象ですね。


たくさんの興味深いお話と実践とを見せていただき、
今更ながら感心することばかりでした。
吉田先生、本当にありがとうございました!!

<Dr落合の感想>
吉田会長とは、初めてお目にかかったのですが、とても朗らかで柔和な雰囲気の先生でした。
おかげで、スタッフも緊張せず、楽しく受講できました。
実際の診療(臨床)で用いる技術や噛み合わせの設計も教えていただき、
目から鱗が落ちるような思いでした。
技工士さんは、技工所内でのみ最終補綴物を作製してくださるものと、
今までは狭い考えのもとにいました。
これからは、チェアサイドでの患者さんとのコミュニケーションを重んじて、
口腔内の状況や習癖をいろんな観点から見直し、
技工士さんに伝えていくようにしたいと思いました。
日々の診療に活かせるよう、さらに精進して参ります。
















































































