セルフケア講座in保育園
このたび、院長が歯科園医をしている中津保育園の保育士の先生方14名に、さとう式リンパケア・セルフケア講座を開催し、受講していただきました。
保育士の先生方は、日々、赤ちゃんや幼児を抱っこしたり、中腰で食事の世話をしたり、重いものを運んだりと、ほんとに重労働をこなしておられます。お一人ずつ、日頃の身体の悩み事を聞かせていただくと、「肩こり」「腰痛」「猫背」「首こり」など・・・全員のお困りごとでした。
それは、胸の上部の筋肉(大胸筋)が縮こまって、巻き肩になっておられるので、背中の上部(僧帽筋)や背中の真ん中(広背筋)や腰(腰方形筋)等の、筋膜が伸びて引っ張られているために、そこに痛みが生じています。
巻き肩を戻す方向に、身体を優しく揺らしていくことで、引っ張られている筋膜が正常な状態になり、痛みが軽減していきます。おまけに、猫背も改善して、立ち姿も美しくなります。
まずは、「キラパタ体操」から始めました。仕事中でも、いつでも、どこでも、肩周りを簡単に緩めることができます。解剖学的に正しい腕の付き方を知っていただき、理論を理解してもらった上で、ケア方法を実施していただくと、良くなった身体をイメージし易く、より効果が高まります。
「ストレッチをしているのですが、どうなのでしょう?」
というご質問には、「逆ストレッチ」を実施してみました。
腕のストレッチをすると、その直後には、力が出なくなります。
それを目の当たりに見ていただきました。腕を今までやっていたのと全く真逆の方向にストレッチしてみたり、優しくそっと腕を撫でていただくと、もとあった筋肉の力が蘇ります。
ボリュームの大きい、曲げる時に使う「屈筋」を柔らかくして、まず、ポンプ機能をアップさせます。そして、滞っていた組織液「リンパ間質液」が充分に循環できるようになったら、いろんな症状が自然に改善していきます。
リンパ液は、「流す」のではなく、「促す」!!
筋肉を緩めるための基本は、呼吸・・・「息を吸って、息を吐く」!!
これを「片手バンザイ」と名づけられた施術方法で、自らの身体の空間「腔」を円筒状に整えていく。
最後は、「耳たぶ回し」で、顎を揺らしながら口腔を緩めていきます。体を筒状にするには、外側で形を整えるのではなく、内側から呼吸によって膨らませていくことが大切。意識とイメージをしながら、頑張らずに、ゆるゆると筋肉を揺らす。口腔が整うと、お顔もリフトアップし、小顔にもなるというおまけつき。一石三鳥にも一石五鳥にもなりますよ。
1時間30分では、全部お伝えしきれなかったのですが、また、第2弾の講座に持ち越して・・・ということで、楽しくセルフケア講座を終了いたしました。
これから、毎日少しでもセルフケアを続けていただき、楽になっていただけたら幸いです。
当日のお手伝いに来ていただき、ご指導いただいたインストラクターの佐藤由美子さん、本当にどうもありがとうございました。
そして、こういう機会を設けていただいた、梅谷園長先生、ありがとうございました!!
by さとう式リンパケア・インストラクター江上浩子