今年度より、院長に代わり、私(江上理絵)が母校の中津小学校歯科校医に就任しました。
春期の小学校歯科検診は、毎年6月に3日間に分けて行っています。

年々、小学生の数も増えてきて、
今回は2年の3クラスと4年2クラスです。

教頭先生と保健の先生と軽く打ち合わせします。

2年生がやって来ました。

小学生の歯科検診は初めての桂川先生。
検診の様子を少し見学してから、始めていただきました。


小学生で嫌がる児は一人もありません。さすがです。
虫歯はずいぶん減少傾向にありますが、歯並びの悪い子が増えてきました。
食生活や生活習慣や姿勢によるものと思われます。

初めて見学と記録のお手伝いをした、
当院歯科衛生士の亀井さんと湯谷さんに、感想を聴かてもらいました。
by 江上理絵
<亀井さんの感想>
小学生は、歯の生えかわりの時期、乳歯と永久歯の配列が混在している「混合歯列期」です。
そんな中、歯科検診は「逆C型」の右上→左上→左下→右下と診ていきます。
理絵先生はそのスピードがメチャクチャ早くて、
付いていくのがやっとで、
ちょっとパニック状態になりました💦
生徒の人数も多くて、スラスラ診てあげないといけないので、先生も大変なのですね。

2年生で、「一度も歯医者に行ったことがない」という児童もいて、ビックリしました。
もちろん、歯には何の問題もなかったのですが・・・
4年生では、全体的に虫歯が結構あって、治療済の歯も多くありました。
虫歯Cといわれた児は、早く歯科にかかって治療して欲しいです。
全体的に虫歯は少ないですが、
歯列2(噛み合わせが上手くいっていない)の児童が半分くらいいた感じで、
これにもとても驚きました。
しっかりよく噛んでいないとか、お口ポカンで口呼吸をしているということですね。

私が小学校の歯科検診時には、めっちゃ緊張していたのを思い出しました。
今は、検診する側となったのですが、検診する人数も多いので、
児童の様子をじっくり観る余裕すらありませんでした。
次回から、少しでも余裕を持って記録し、観察していきたいです。
<湯谷さんの感想>
保育園に比べると、小学生になったら、駄々をこねる児は1人もいませんでした。
少しの年齢差で、こんな風に成長するのだととても驚きました。

混合歯列期の検診記録は、ほんとに難しかったです。
傾向的に、虫歯Cのある児は、お口の中にたくさん虫歯が見つかり、
連続的に「C」の記入がありました。
きちんと歯磨きができている児といない児の差が
くっきりと出ていました。
一般的に、1~2年生の親御さんは、未だずっと仕上げ磨きをしておられるのでしょうか?
2年生で、「こわい、ぬかれる~~!!」と言って、逃げるような感じの児も1人いました。
歯科で、一度怖い思いをしたら、脳裏に焼き付いているようです。

この検診のために、給食のあと、きちんと歯みがきをしてきたと聞いてビックリ!!
私自身が小学校の時には、学校にハブラシを持っていった覚えが全くありません。
予防歯科の指導が格段に良くなり、この10年間でめっちゃ進化しているなあと感心しました。
最近のお子さんのお口は、調理方法により
『食物をしっかりと良く噛んで食べる』=咀嚼(そしゃく)
をしていないため、
✿小児口腔機能低下症✿を招いています。

歯の衛生面は、昔と違って、格段に良くなり、
虫歯多発傾向者もほとんどおられませんが、
歯並びはちぐはぐになっている児が増えました。

歯並びが悪いのは、良く噛まないので顎の発育が促されず、
生えてきた永久歯が綺麗に並ばないためです。
さらに、「お口ポカン」と言われる口呼吸の児が増えています。
お口ポカンの児は、舌の筋力が低下し、上顎を持ち上げることができません。
口で呼吸するため、口唇閉鎖力も弱ってきています。

そこで、「りっぷるくん」の登場です!!
口唇閉鎖力を測定し、親御さんにも協力していただいて、
日常の舌習癖を改善するようにお伝えしております。
舌力と口唇閉鎖力が向上すると、歯並びも綺麗に整いますよ。
6歳から始める小児矯正Neo-Cap法も、理絵先生がされています。
幼児期に、早めにご相談してくださいネ。
by 亀井
千里ライフサイエンスセンターで開催された
「お口の健康ネットワークセミナー・基礎編」
歯磨き「つまようじ法」のセミナーを、3人で受講してきました。

ハブラシの刃先がV字型になっている「Vセブン」で磨くことにより、

歯と歯茎の間の汚れを取り除くだけでなく、歯茎もマッサージされて
血行が良くなり、歯周病の予防になるという歯磨き方法です。

講演①これからの歯周病学の行方
講演②歯周治療と継続管理におけるつまようじ法
講演③つまようじ法と巡りあって

一日セミナーですが、昼にはお弁当もでました。

最後に、ブラッシング体験実習があり、まずは磨いてもらってその体感を覚えます。

終わってからのホットタイムには、3人で喫茶に立ち寄り、デザートをいただきました。

本日の講師の先生方も院長のお知り合いばかりで、とても楽しく学ばせてもらいました。
✿セミナー重要ポイント&感想✿
<長崎>
①ハミガキを毎日きちんとする
定期検診に行くことで、80歳以上でも20本以上の歯を残すことができる
②ハミガキで血が出たとしても、1週間もすれば出なくなる
嫌がる人や痛みに弱い人には、柔らかいV7ハブラシを使用
子供もつまようじ法で磨ける
③ハブラシの仕方
手首から動かさず、薬指を揃えて、肘から動かす
奥歯は歯と並行に、前歯・小臼歯はハブラシの先端で磨く
④ハブラシの手入れ
キチンと洗って乾かす(24時間)・・・乾かさないとコシがなくなる
1日3回磨くなら、3本要る
取り替え目安は、1本で1ヶ月
⑤歯が少ない人は、認知症・要介護になりやすいし、転倒しやすい
⑥受診者の8~9割が歯周病に罹患しているので、
主訴の治療と並行して歯周病治療もする
メンテナンスが何よりも大事
<湯谷>
①予防歯科のゴールは、数値の改善だけではなく、患者さんのQOL(生活の質)向上である
②8020運動は、80歳で20本の歯が残ることが目標であるが、
その数字だけでなく、しっかり噛んで使うことができることが大切
③患者さんにブラッシング指導をする際は、「伝える」だけではなく「伝わる」ことが重要である
気持ちよさやすっきり感を実感して、継続してもらうことを目標にする
<三浦>
つまようじ法という言葉も、やり方も知っていたつもりですが、
実際に学んで、つまようじ法の成り立ち、正確な磨き方、患者さんへの理解を促す説明の仕方など、
いろんな新たな学びがありました。
歯磨きに積極的でない感じの患者さんの場合でも、
どういう風に導くかを教えていただきました。
年代、性別、性格、捉え方、生活習慣など、様々な違いはあっても、
それぞれの症例を診て、その方に合った方法で
うまく指導してあげることによって、劇的な改善がみられることも知りました。
「歯茎の状態も引き締まって、歯の動揺もなくなって、スッキリするし痛みもなくなってくる」
のを体感していただくことが、ほんとに大切なんだと思いました。
試供品としてV7ハブラシ3種類いただいたので、
自宅で試して使って練習しているところです。
患者さんに、このハブラシの使い方をお伝えして、
すぐに実践して行こうと思います。
ハミガキをして欲しい方は、是非お声かけしてくださいね!!
ご近所の保育園が毎年開催しているハロウィンイベント🎃
10/31当日に園児さんたちが、当院を含む中津界隈の施設に“Trick or Treat!”と
先生たちと一緒にお菓子を貰いにまわってきます。

事前に保育園より配布用のお菓子🍪は頂いているのですが…

せっかくなので歯医者さんを好きになってもらえる様、当院よりささやかな
プレゼントを用意。
子供用歯ブラシに歯磨き粉のサンプル、そして虫歯にならないガム…等々。
そのまま渡すのも味気ないので、ラッピング🎁
ハロウィンカラーのリボンを付けた個別包装と、代表のお子さんに渡す用の大きめ包装。
歯医者っぽいラッピング思いついた~♪
コピー用紙を折りたたみ、歯の形にチョキチョキ✂
連なる歯くん完成🦷
ついでに色んな表情をつけてみました(๑’ᵕ’๑)⸝♡
あとは透明セロファンに包んで…リボンがけ🎀

じつはこのセロファン、メール便などが入っていたもの(笑)
リボンも頂き物のラッピングについていたものをリサイクル♺
ついでに色画用紙も以前使った際の切れ端だったり…。
エコを追求した実質ゼロ円ラッピングの完成です✨
あ!どれもキレイに保管していたものなのでご安心をʕ•ﻌ•ʔฅ✨
お菓子にはかなわないかもしれませんが、歯医者さんSETも
喜んでくれると…嬉しいな♪

BY:ムネチカ
6月は、大阪市立中津小学校の歯科検診。
1年生は、小学生になって初めての検診です。

ところが・・・
検診開始時間になっても、なかなかやって来ません・・・あれっ??
きっと足並みが揃わず、担任の先生がヤキモキされているのかな?

保健担当の先生が、待ちかねて1年生の先生に直接インターホン連絡されました。
5分遅れてやっと・・・やってきましたぁ!!

みんな緊張しているのかな??
並ぶ順番を書いた紙が、床に貼られています。

担任の先生の指示が始まりました。
「はい、自分の出席番号のところに並んでね。」
「きみ、出席番号何番やった?5番やろ?では、5番のところに立ってください。」
「はい、並んだら、マスクをはずしましょう。」
「1番の人から、大きな『あ』の口をして、診てもらいましょうねぇ。」
「他の人は、順番にひとつずつ前に進んで、しずかに待ちましょう。」
「廊下にいる人は、番号のところが空いたら、一人ずつ教室の中に入ってください。」

1年担任の先生は、ほんまに大変ですわぁ。
また、今年から、1年は3クラスに増えました。
近隣に高層マンションがたくさんできた影響ですね。
子供が増えることはとても嬉しい出来事です。

この日は、1年生と3年生で、総勢130名を佐藤先生と2人で検診しました。
虫歯も年々減る傾向にあり、ほんとに良いことですが・・・
固い物をあまり噛まないのと、常時マスクすることにより、
口呼吸や食いしばりが増え、歯並びに影響するように思います。
マスクは、夏場は熱中症にもなりやすいので、
屋外で外せる場合は、極力無くして、しっかり呼吸してください。
歯みがきも大切ですが、しゃべったり、笑ったりして、
お口の周りの筋肉を動かして、唾液分泌を促しましょう。
by 江上一郎
歯科医師である佐藤青児先生が考案された「さとう式リンパケア」。
コロナ禍で、常時マスクを着用することになってから、
顎関節症で来院される患者さんが、断然多くなりました。

マスクによって、頬の筋肉が固まり、話もしにくい、
呼吸もしにくい、唾液分泌も悪くなる、更には、頬の筋肉が動きにくく口が開けづらい、
顎の筋肉が痛い・・・などなど。
顎と舌の位置の関係性も、とても重要です。
難しい話かもしれませんが、今までの常識を覆すお話です。
是非、聞いてみてください。
☆食いしばり改善☆
by さとう式リンパケアインストラクター 江上浩子