第三大臼歯を、一般的に「親しらず(智歯)」と呼びます。
最近のお子様達は、よく噛まなくてもよい、ハンバーグ・カレーライス・スパゲティ・うどん等を召し上がる機会が多いと思います。そのため、顎が発育せずに、大人になってから生えてくる「8番」と呼ばれる一番奥の歯が、真っ直ぐに生えてきません。埋まっていたり(埋伏智歯)、横向いていたり(水平埋伏智歯)している方がほとんどです。
この埋伏智歯は、顎の骨の中でじっとしててくれれば、何の問題もありません。「寝た子を起こすな」的発想で、顎に埋まった地雷のような感じで、そっと置いておけばいいのです。
が・・・
むくむくと起き上がってきたり、前の歯を押してきたりすると、炎症や痛みが出て、当院に来院されます。
この場合は、症状が表れてから、抜歯になる場合がほとんどです。
ところが・・・
日常は何の症状も無いけれど、
なんとなく顎周囲が、じわっと腫れぼったい感じということで来られて、パノラマレントゲン撮影をすると、
水平埋伏智歯の周囲に、風船のような袋(嚢胞)の画像が見られます。
これを、「含歯性嚢胞」(がんしせいのうほう)と言います。
本日も、昨日も、初診で来られ、レントゲンを撮って発見されました。
基本的に、含歯性嚢胞を手術して取ればいいのですが、嚢胞が大きな場合は、病院をご紹介し入院していただくことになります。
日常的に症状が無くても、歯科検診時にレントゲン撮影をして、顎の様子も確認しておくことは重要です。
やはり、きちんと数ヶ月~半年毎の検診を欠かさずしていただくのが、より良い予防歯科ですね。
by 江上一郎
私の母校、奈良女子大学の同窓会誌である「佐保会・大阪支部たより」に、「支部会員のいま」という内容で原稿依頼され、このたび掲載されました。
江上一郎院長と結婚して、今日までののこと、今の状況や心境を書かせていただきました。
歯科診療で、多くの患者様とお話しする機会を得て、皆さんのお心に身近に寄り添いながら、「今」があることに幸せを感じております。今後とも、江上歯科をご支援・ご厚誼賜りますように、どうぞよろしくお願い申し上げます。
by 江上浩子
~~~~~歯科診療に携わりながら~~~~~
「どうなさいましたか」「お痛みは大丈夫ですか」「お辛かったですね」という言葉で始まるいつもの仕事場。
ここは歯科診療所。43年前に卒業して住友化学農薬事業部生物化学研究所に勤務。
2年後に歯科医である主人とお見合いし結婚。その1年後に、現在の大阪市北区中津に「江上歯科」を開業致しました。
当時は、歯科の内容など知る由もなく、主人から手渡されたのは「赤本」と呼ばれる、社会保険歯科診療請求のガイドブックでした。
「これ一冊読んだらわかるよ。」と言われて、700頁に及ぶその本を、診療助手をしながら読破。診療の傍らで、娘にお乳をやりながら、また、待合室の患者様にたらい回しで子守をしてもらいながらの子育てでした。
女児2人に恵まれ、2人とも歯科医師となり、長女は嫁ぎ、次女は江上家を継いでくれるということで結婚。今は、2人とも3人の子供を持つママ先生として、また、小児矯正専門医として、歯科診療に携わっています。
私個人としては、健康で6人の孫にも恵まれ、主人も現役で働いてくれており、何の文句もありません。常に感謝する日々です。
口臭認定カウンセラーとして
ただ、歯科診療の中で、治療として難しいのが、口臭症や顎関節症なのです。本来全く口臭が無かったとしても、口臭があると思い込み、人前に出ることや話すこともできない方、引きこもりの方、これを「口臭症」というのですが、完全無臭にするケア方法により、世の中に堂々と出て行き、暮らせるようにしてあげる。それが、現在の私、口臭認定カウンセラーとして務めです。
口臭で「もう死にたい」と悩んでおられた方でも、無臭にすることで、充分に社会で活躍していくこと、自立することができます。今までと180度違った人生を歩んでいただけるのを、とても嬉しく見守っております。
また、最近は、パソコンやスマホの画面ばかりを見ていて、常にうつ向き、奥歯を食いしばっている方が増えました。それで、急に顎が動かなくなって、口を開けにくくなるような顎関節症の患者さんが、毎日のように来院されます。その時は、さとう式リンパケア講師として、顎の筋肉の硬直による症状を、そっとやさしく筋肉を緩めて、お口を大きく開けられるように施術しております。
さとう式リンパケア士として
さとう式リンパケアとの出合いは、今から15年前。同じように口臭治療を学んでおられた、名古屋の佐藤青児先生の歯科医院には、全国から顎関節症治療に訪れる患者様が多数おられると聞きました。早速、当院に招いて、その方法を伝授していただきました。
それは、「こんな方法でいいの?」と思うほど簡単でした。歯科用チェアを水平にして寝かせ、耳たぶをくるくると後ろ回し、下顎を前後左右に揺らしてもらい、その後、両腕をぐるぐると三十回程度軽く後ろに回します。これを数回繰り返すと、下顎を支えている筋肉や顎周囲にある筋肉が緩み、顎関節のズレが解消して元の位置に戻り、改善するという施術でした。あまりに簡単なので、その時点では信じられませんでしたが、実際に施術すると、特に急性の顎関節症の場合は、すぐに治っていかれました。
やがて、佐藤先生は、この施術によって、シワ弛み解消や小顔になる美容効果、更には、肩こり、偏頭痛、腰痛などにも効果があることに気付かれました。顎から緩めるこの施術は、マッサージのように圧力をかけず、そっと優しく触れるだけの「さとう式リンパケア」として確立、進化させてこられました。
身体を「口腔・胸腔・腹腔」と円筒形の空間を構成するように整え、呼吸を楽にし、全身に酸素が行き渡るようにします。例えば、ペットボトルがぐしゃっと潰れたようになっているものを、入り口から空気を入れて、元に戻すようなイメージです。すると、滞っていた体液循環が良くなり、ホルモンバランスも整い、自律神経も正常に働くようになって、様々な不調が改善していきます。
「揉まない・押さない・引っ張らない」というさとう式リンパケアは、世間の常識と真逆なので、なかなか受け入れてもらえません。しかし、当院では、毎日のように食いしばり等の顎関節症で来られる患者様に、10分程度の施術で、良くなっていただいております。もちろん、肩こりも解消します。
平成29年度佐保会大阪支部親睦会においては、簡単リンパケアを会場の皆様にも体感していただきました。いつでもどこでもできるセルフケアをもっと広めて、少しでも楽になっていただきたいと思っております。
結びに
なお、歯科治療に来られる患者様の、歯だけでなく、その他の心のお悩みも少しでも良くしてあげたいという思いから、住宅環境の改善を提案する風水鑑定士もしています。
歯科医療というのは、今思いますのに、とても特殊な医療です。口を開けるというのは、「まな板の上の鯉」となるように、信頼関係が無かったらできないこと。でも、歯科恐怖症の方が、かなり緊張されて来られた時には、その緊張をさとう式呼吸法で整え、動悸から解放しています。きちんと施療を受けていただきたいという一心です。
日常お会いする患者様一人一人が、当院を訪れることで、ここに出会えてよかったと思っていただけるように、また、少しでも幸せになっていただけるようにと願って、受付で心の応援歌を贈っています。
化学科で学んだことは、「失敗は当たり前。失敗の連続の先に成功がある。」ということ。何があっても、「人生は実験と同じ」と自分に言い聞かせて歩んできました。いろんな方に助けられ、励ましていただきながら、今の私があることに、本当に感謝しております。これからも残された人生を、ひとりでも多くの幸福に貢献できたらいいなと願っています。
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先月の続き、マウスピースについて追記させて頂きます。
日頃、マウスピースや矯正装置をご使用の方、
どのような洗浄方法をされていますか?
サッと水洗いだけ…な方も多いと思います。
ただ、中には、使い続けているとニオイが気になるという方も
いらっしゃるのでは?
そんな方に、オススメしたいのがコチラ(*•ᴗ•*)◜✧
CMなどでおなじみの入れ歯洗浄剤・『ポリデント』シリーズから、
“マウスピース・矯正リテイナー用洗浄剤”が発売されています。
一つ一つタブレットが個包装されており、計量する必要が無く簡単!
また、旅行時などの持ち運びにも便利です(๑ت๑)ノ
使い方はいたってシンプル。
コップ等にタブレットを入れ、40℃ぐらいのぬるま湯で溶かします。
じわじわ~っと、泡が出て、タブレットがとけきった頃に、
マウスピースを入れるだけ!
しっかりと洗浄・除菌をしてくれます(๑ت๑)ノ
あとはきれいに水洗いすれば、気になる汚れもニオイもスッキリ。
注意書にもありますが、
シリコン製のマウスピースはハブラシ等で擦るのはNG!
傷がつき、菌の繁殖の原因にもなるので避けて下さいね。
上記洗浄剤は当院でも販売しています。
ご希望の方は、お申し出下さいませ( ღ’ᴗ’ღ )
by薮下
恒例の雛祭りのお祝いは、2・3月お誕生日祝いも兼ねて「雛ちらし」とケーキと三色団子。
今日は、今週から勤めてくれている新人スタッフとともに、阪急百貨店にお買い物に出かけました。
雛ちらしは、毎年注文している柿の葉寿司「たなか」の3日間限定販売の雛ちらし寿司。
ケーキは、いろいろ見て歩くと・・・かわいいなあと思ったら、お値段がかわいくない(泣)。
ピンクのショートケーキを買うつもりで行ったら、雛ケーキにシフトしているので、数を置いていない。敵も然るもの。
この時とばかりに高値をつけても売れる商品を良く知っておられます。
結局、イチゴののった美味しそうな新宿タカノのケーキを買うことになりました。
お団子は、京都のこの時期限定出店のもの。たくさん買ったので、
店員さんに何回も「今日中に食べてください」と念押しされました。(笑)
花麩と三つ葉と豆腐を入れたお澄ましとともに
みんなで美味しくお昼ご飯。
女子であることに小さな喜びを感じるひととき。
もう、「春」はすぐそこに来ていますね~♪
by 江上浩子
先日のお休みの日に、中央公会堂で行われたセミナーに行ってきました。
テーマは「プラス漢方でもっと輝いた毎日」
司会はフリーアナウンサーの八木早希さん。
前から3列目の席だったので、とても近くで見ることが出来ました‼
お話して下さるのは、心斎橋で女性医療クリニック・LUNA心斎橋
を開業されている二宮先生。
関西医科大学・総合医療センターで漢方治療をされている梶本先生のお二人。
梶本先生の漢方治療の特徴は、“心と体をひとつに診て治療する”を主軸に、
一人一人にあったオーダーメイド治療をします。
まずは“問診”
患者さんの「冷え」や「めまい」のj症状、汗の出方などの有無を確認します。
その次に“望診(ぼうしん)”
いわゆる目で患者さんの顔色や肌のつや、体型を読み取ります。
その後“舌診”
実際に患者さんの下の状態、色や形をみます。
歯科でもよく見かけるのですが、舌のはしに歯型がついている方。
舌診では、むくみが原因と読み取るそうです。
また、舌を上に上げた時に静脈が浮き上がっている状態を悪血「おけつ」といい、
血液の流れが悪いと読み取るそうです。
私も診療中に患者さんで舌の縁に歯型が、ついている人を良く見かけます。
大抵は食い縛りが原因だと言う事は知っていましたが、そこに加えて「浮腫(むくみ)」
もあるのだと知り、とても勉強になりました。
他にも、声のはりや大きさを耳で聞いて確認する“聞診(ぶんしん)”や、
実際に患者さんのお腹に触れ、冷えていないかや、固くなっていないかを確認する
“切診(せっしん)”もあります。
これら問・望・聞・切・舌診から得た患者さんの症状を総合した上で、
その方に合った漢方薬を処方します。
…という所で、先生方のお話が一段落。
ここで、ゲストのフリーアナウンサー・高橋真麻さんが登場。
テレビで見る時と変わらぬ快活な話し方が、好印象な方でした。
高橋さんも、アナウンサーデビューした時、あまりのストレスで体調を崩してしまい
TVロケに行くのもつらい日々が続いたそう。
本人的にはフリーになってからは体調も落ち着いて来ているとのことですが…?
そんな彼女に先生が問診や舌診を行い、いま現在不調箇所がないか、確認。
結果、「体に浮腫み等もなく大丈夫です」と、先生から太鼓判wp押されていました。
このセミナーを通して、言われていたのが
健康維持の為の三原則は、運動・食事・休養
病気になってからの治療よりも、病気になる前に予防する
この2つ。が大切だということ。
季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期。
皆さんも少し疲れを感じた際はゆっくり体を休め、自分の体と向き合う時間を
作ることも良いかも知れないですね(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ
BY:畑本
ここ数日、「口腔がん」「舌がん」を心配されて来院される患者さんが急増。
①口内炎のような「白い点」があるが、なかなか治らない。
②舌全体が白く、舌の横側が擦れて赤くなっており、痛む。
③舌先に赤いブツブツができており、治りにくい。
④歯の下の骨のところに、プツッと穴が開いているが、痛くもない。
⑤口唇上下と舌裏側がちくちく痛む
等の症状のある方々です。
①の方は、昨年末から白いのができて、全く治らないので、もしや・・・と思って来院。
「親知らずですよ~」
レントゲン写真を診てみると、親知らずが奥からちょこっと顔をのぞかせていただけでした。
もう、患者さんを交えて、診療所内は爆笑の渦♪♪
②の方は、仕事終わりに必死になって駆けつけられました。
口腔カンジダ症かもしれないと自己判断されていました。
来られたら、舌苔も全体についていましたが、舌の横は擦り傷がありました。
それよりも、口腔内清掃がきちんとできておらず、歯垢がいっぱいついて歯肉炎症のほうがひどかったです。
③の方は、少しストレスで、唾液分泌が悪く、舌先が赤くなって荒れていました。
口腔内清掃と歯石除去をして、日常的には「水」をたっぷり飲むようにお伝えしました。
④の方は、口内炎でもなんでもなく、唾液腺の出口でした。
⑤の方は、免疫力低下による肌荒れのような感じで、口唇も荒れていて、舌裏はまさしく口内炎。
皆さん、ほんまに「がん」でなくて良かったですね~。
患者さんも、ホッと安心して帰られましたよ。
by 江上浩子
毎月、検診予定の患者さんにお知らせハガキを一斉にお送りしています。
衛生士は各々担当する方が居るので、1人あたりの枚数も膨大!
でも皆カワイイ絵を添えたりして、アレンジしているようです。
ハガキは月初めに印刷した後、各個人へ手渡し、その後2-3週かけて書き上げます。
時期を上中下旬に細かく分けて投函したい所ですが、診療予約の状況やお休み等を
考慮して、締切日は大抵一括して月末近くの設定に。
締切日を忘れないようにメモを付けているのですが、いつもそこにチョコチョコ落書きを
添えて渡すのをひそかに楽しんでいます。
ちなみに1月の提出日は、寒い季節なので雪だるまを。
2月は、22日なので“にゃんこの日”にちなんで
ネコチャンをฅ(○•ω•○)ฅ♡
アシの長い“歯くん”と“ちびっこ歯くん”は定番キャラクターです( -`ω-) ✧
他のスタッフがどう思っているのかはわかりませんが(笑)
これからもひっそり続けていこうと思っています♪
BY:ムネチカ
お昼休みになると、スタッフが毎日交代で電話番をしています。
今日の当番は私、山本です(^o^)/
他のスタッフより早めにお昼ご飯を食べてスタンバイ!
誰もいない静かな待合室・・・。
患者様からのお電話や、宅配、来客などに対応できるように待機しております。
たまに、診療時間を間違えて来られる患者さんも・・・
なので、
『歯が痛い!』
『銀歯が取れた!』
『久しぶりに検診に行こうかな~』等・・・、
他にも気になったらいつでもご連絡下さいね♪
お待ちしております
by山本